ローライのカメラの買取相場とは?ローライの魅力も紹介

中古カメラやフィルムカメラファンから絶大な人気を誇るローライ。ドイツ・ベルリンのカメラメーカーであり、世界初となる二眼レフカメラの製造やコンパクトカメラブームを巻き起こしてきました。歴史深いメーカーであり、1920年に設立した前身の「フランケ&ハイデッケ」からカメラ製品を作り続けています。

レトロカメラの魅力が再評価されている現在、ローライのカメラの買取相場はいくらなのでしょうか。

ローライとは

ローライは、元々「フランケ&ハイデッケ」として1920年に設立し、1928年には世界初となる二眼レフカメラ「ローライフレックス」を発売。その後もローライの代表格であり、コンパクトカメラブームの中、業界に衝撃を与えた35mmフィルムのコンパクトカメラ「ローライ35」をはじめとしてさまざまな製品を作り続けてきました。

高性能レトロカメラの元祖とも知られているローライは、その製品の多くに世界的に高い評価を受けているシュナイダー社やカールツァイス社の高性能レンズを採用し、ローライ独自の高精密蒸着多層コーティングを施しています。

ちなみに、二眼レフカメラのローライフレックスは、ローライ社の登録商標になっているほど。ローライの高いブランド力を感じさせられます。

ローライの代表的なカメラの買取相場

ローライ社では、長きに亘りさまざまなカメラ製品を製造しています。独創的な製品として有名なローライフレックスSLやデジタルカメラ、一眼レフ、二眼レフカメラの原型となった三眼レフステレオカメラなどを製造。老舗メーカーでありながら非常に挑戦的かつ意欲的な姿勢で製品づくりを行っています。

ローライの主だったカメラとしては1929年に発売を開始した二眼レフカメラカメラの「ローレライフレックス」と、1967年に発売し爆発的なヒットとなった35mmコンパクトフィルムカメラ「ローライ35」が挙げられます。

こちらでは、この2つの製品についてその魅力や買取相場を紹介します。

二眼レフカメラの元祖「ローライフレックス」

中古カメラ市場で人気が高い二眼レフカメラ。川内倫子氏などをはじめとしたプロの写真家もローライフレックスカメラを愛用しています。

正方形のおしゃれな写真や撮影時に上からのぞき込む形で撮影するクラシカルなスタイルは、現像後の楽しみや撮影時の高揚感を得られるでしょう。

二眼レフカメラの元祖であるローライフレックスカメラには、このような二眼レフカメラの特徴に加え、日本製カメラにはない独特な質感の写真が撮れることが魅力です。

さらにローライフレックスが他社製品の二眼レフカメラよりも際立っている点は、ドイツ製ならではの高い精密性。

日本でもさまざまなメーカーが二眼レフカメラの製造を行っていますが、それらはほとんどローライフレックスを基にしているほど。二眼レフカメラの元祖であるローライフレックスの完成度の高さがうかがえます。

そんなローライフレックスの買取相場は40,500円~211,000円ほど。

二眼レフカメラのローライフレックスには多くの種類がありますが、基本的なスタイルは初期ローライフレックスと同じです。しかし、同機種であっても搭載レンズの違いなどがあるため、詳細な買取価格は実際に査定に出した方が分かりやすいでしょう。

中古市場で人気のローライフレックスや相場が高いローライフレックスとして以下が挙げられます。

ローライフレックス2.8A
ローライフレックス2.8B
ローライフレックス2.8C
ローライフレックス3.5C
ローライフレックス3.5D
ローライフレックス2.8D
ローライフレックス2.8E
ローライフレックス3.5E
ローライフレックス2.8E2
ローライフレックス3.5E2
ローライフレックス2.8E3
ローライフレックス3.5F
ローライフレックス2.8F
ローライフレックス2.8FX
ローライフレックス3.5F

上記種類の中で最も流通しているのはローライフレックス2.8Fとローライフレックス3.5Fです。これらの製品の中でも限定品として製造されているものや製品の状態が良いものは高い値がつく傾向があります。
さらに、マニア向けとして人気の高い製品では、テレローライフレックスやワイドローライなども。これらはコレクターズアイテムとしてかなり高い値がつきやすいです。

高級コンパクトフィルムカメラ「ローライ35」

ローライの改進は二眼レフカメラだけに留まらずコンパクトカメラにも及びます。35mmローライ35が登場した当時、それまで35mmフィルムカメラの王者として君臨していたライカ判から、フィルム面積を半分にしたハーフ判カメラへと人気が移行しつつありました。

ハーフ判カメラの分かりやすい特徴と言えば本体のサイズがコンパクトになり軽量化された点です。

そこへ登場したローライ35は、業界を騒然とさせました。ローライ35は、その技術力やデザイン力を駆使し、ハーフ判カメラの本体サイズよりもさらに小さいサイズ感でありながらフィルムの面積はライカ判と同じく35mmフィルムがフルサイズのまま撮影可能にしたのです。

また、ローライ35が採用しているレンズはテッサーやトリオター、ゾナー、シュナイダーといった非常に高い描写力があるレンズ。このため、プロカメラマンたちのサブ機として愛用された歴史もあります。

初代ローライ35のサイズは幅99mm×高さ68mm×奥行き38mm、重量は325g。ローライ35も二眼レフカメラ同様、異なるレンズの搭載や限定モデルも存在しているため、買取相場の幅が広いですが、およそ30,000円~となります。

ローライのカメラを高く売るコツ

レトロカメラ好きだけでなくコレクターズからも人気が高いローライのカメラは買取相場も高いですが、さらに高く売ることも可能です。買取価格を査定する査定員が見ているポイントや高く売るコツをこちらの記事で紹介しているのでぜひ参考にしてください。

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